プリデスティネーション

イーサン・ホーク主演のタイムトラベルもの。しっとりした序盤はヒューマンストーリーとしてなかなか落ち着いて観られたが、後半に物語が急加速して置き去りにされる感じが悲しい。もうちょっと丁寧に筋を追ってほしかった……気もするけど、話のスケール感には合ってるのかな。

「観始めてすぐに展開が読めてしまった」という映画のレビューが嫌いだ。自慢としか思えない。もちろん僕自身、ストーリーの先読みが苦手だからだ(トリックものなんかは最後の最後までキレイに騙されまくるタイプ)。

でもこの映画に関しては、ああ、本当に言いたくないけれど、観始めてすぐに展開が読めてしまった。登場人物が少なすぎるうえに、伏線もかなり分かりやすい。それなのに後半の回収が駆け足だから、カタルシスを感じにくい。

サラ・スヌークの演技が救いかな。


GTW

フリーライター/エディター・高橋剛のウェブサイト

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